だいぶ治ってきましたが、引き続き湿潤療法を続けます。
湿潤療法30~37日目の状態
まだ一部赤い部分があるので、診察で教わったように、この部分に小さくハイドロコロイド絆創膏を貼り付けて治療を続けます。
もう少しっぽいんですが、赤い部分の変化が37日目までほとんど有りませんでした。
湿潤療法38~42日目の状態
38日目にしてようやく、赤い部分が無くなりました。
赤い部分はかさぶたのようになっていたようで、ハイドロコロイド絆創膏を剥がす時に一緒に取れました。
剥がれた部分の皮膚はほぼ上皮化しているようでしたが、保護のため小さく貼っておきました。
40日目になって、もう大丈夫そうな感じでした。
皮膚の色も周辺と区別しにくい程度に回復してきました。
ハイドロコロイド絆創膏を意味もなく貼っていると、周辺皮膚がまたフヤケてボロボロになる弊害がでる可能性もあるので、ハドロコロイド絆創膏は貼らず、湿潤治療終了としました。
でも触るとまだ痛いので、普通のバンドエイドを保護のために貼っておくことにしました。
41日目、42日目と、少しずつ表皮の厚みが増えてきているような気がしますが、指紋らしきものはまだ見えません。
それなのに、シワが増えてきたような気がします。50年間無かった部分が再生してきているのに、シワが最初にできてくるというのはどうなってるんでしょうか。シワの前に指紋作ろうよ。
えぐれた皮膚は再生する?
40日ほどの湿潤療法で表皮はだいぶ綺麗に再生してきました。
でも、肉の盛り上がりが無くペタンコな形です。
触ったときの感覚はまだ痛いです。
正常な部分が、フローリングの床の上に座布団を引いて正座する感じだとすると、傷口の部分は座布団無しで正座するような感じです。
後は、皮膚や皮下組織がどれだけ復活してくるかですが、1年位経てば良くなるのでしょうか。
邪魔な組織が再生の邪魔をする
(私は医者じゃないので、一患者の妄想としてお読みください)
まだ治療の過程ですが、1日目と40日目を比較すれば、すごい再生力だなって思います。
皮膚移植では決してこのようにはなりませんでした。
人間の場合、体の各部分は高度に分化し細胞の万能性が失われているので、下等な生物のように手や足が再生することはありません。
しかし、皮膚であれば失った部分を再生する能力は、かなり残っていると、実体験してみて感じます。
傷跡(肥厚性瘢痕・ケロイドなどと言うらしいです)が何故残るかというと、再生の過程で何らかのエラーが発生して、正常な細胞が再生できなかったものだと思います。
皮膚移植の場合は、移植された皮膚が、本来の再生の邪魔をするのだと思います。
湿潤療法は、体が傷を治すために出す、湿潤液を保持して、正常な再生活動が行えるよう手助けする方法です。湿潤液には、細胞成長因子が含まれていて傷口の修復を行うそうです。
傷口を乾燥させると、この成長因子が働けず、やむを得ず本来の皮膚とは異なる細胞で傷口を塞ごうとします。一旦本来の皮膚とは異なる細胞ができてしまうと、それが邪魔になって以後、正常な再生ができなくなってしまいます。これが傷跡になって残ってしまうわけです。
だから、体の正常な働きで皮膚を再生させるポイントは、できるだけ邪魔者を排除することだと言えます。
邪魔のものには、死んだ菌、死んだ細胞、剥がれかけた皮膚、傷ついた細胞などがあります。
消毒すると自分の細胞も傷つけるので、湿潤療法では消毒してはいけません。
私の場合、メスでフレッシュでプリプリな傷口を作ってもらったので、湿潤療法での再生が順調でした。
邪魔なものを除去して、湿潤療法で治療することにより、えぐれた皮膚でも再生はある程度可能です。
皮膚の再生のしくみなどは、夏井先生の詳しい説明がこちらにありますので、ぜひご参照ください。